遺産整理業務ケース4

連絡のつかない兄弟がいる事例

「30年前に両親が亡くなり、長年空き家だった不動産を名義変更したいが、まったく連絡がつかない兄弟もおり、どうすればいいのか困っている。もし名義変更ができたら、不動産の売却も検討している」というご相談でした。

相談者は、30年前に他界した父が所有していた不動産の固定資産税の負担に加え、経年劣化のための修繕費などを負担しておられましたが、「万が一、火事でもおこした場合は、それこそ大変なことになるし、この悩みを自分の子供たちに残すのは避けたい」と、非常に悩んでおられました。

連絡がつかないご兄弟については、当事務所で住民票等を調べ、居住地を特定することができましたので、さっそく、相続手続きや財産状況についての説明と、相談者が抱えている悩みを文章にまとめお送りしました。そして、それを受け取ったご兄弟からの質問や、相続手続きを進めるにあたってのご意向も当事務所で伺ったりしながら、中立公平な立場で、皆さんのご意向に沿った遺産分割協議書を取りまとめることができました。

これにより、30年にも渡って悩んでいらっしゃった不動産の名義変更を行うことができました。また、不動産売却手続きもお任せいただきましたので、売却金額から当事務所の費用、不動産解体費用、不動産会社の費用をまかなうことができ、さらに残った数十万円を相談者にご返金することができました。

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