相続税ケース4【失敗事例】
付き合いの長い顧問税理士に相続税の申告を頼んだら失敗してしまった事例
Aさんは、父が亡くなったので、父が商売をしてきた関係で長年お世話になっている顧問税理士に相続税の申告をお願いしました。
今までの父の確定申告をしてきて、財産もある程度分かっており、一番適切な判断をしてくれるはずと考えての判断でした。Aさんは、顧問税理士に言われるがままに書類を準備し、その結果8,000万円の相続税を支払うことになってしまいました。
あまりの大きい金額にびっくりしたAさんはおかしいのでは勘ぐり、別の税理士にも相談しました。
すると、顧問税理士は大ざっぱな土地評価を行っており、相続財産が1億円も過大評価されていることが判明したため、税務署に「更正の請求」をして処理しました。しかし、申告は期限内にしたものの、期限後に納付したため、延滞税を負担するとともに、税理士への報酬も2人分程度かかってしまいました。
なお、後で分かったことですが、顧問税理士は2~3年に1度くらいしか相続税の申告をしておらず、相続に関してはあまり得意ではなかったようです。
これまでの付き合いで安易に顧問税理士に相続税の申告をお願いしたAさんの大失敗となってしまいました。