相続手続きケース2
代襲相続人となった事例
Aさんの叔母が亡くなり相続の手続きを行いたいのですが、相続人全員が、代襲相続人であり行方も分からない人、子供の頃から連絡を取っていない人が数名います。それに祖父が再婚で先妻の子供もいます。どうなりますか?と不安を抱えながら思案しておりました。
早速、相続人確定調査と相続人の現在住所等の調査に入り、相続人全員の戸籍関係・戸籍の附表等の取得により書類上の被相続人の相続人確定調査は出来ました。その後、各相続人に通知を行いましたが、相続人の内1人と連絡がとれない状態であり、現住所へ訪問調査しましたが、引っ越して現住所にはおられませんでした。
裁判所への相続人不存在提出を行うか検討と準備をしながらも、定期的に住所取得を行っていたところ、最近住民票を移転されたことが分かりお会いすることができました。
祖父の先妻の子にお会いして事情をご説明したところ、ご本人から相続放棄の依頼があり手続きをおこないました。
分割協議の時、不動産の価格について相続人間から異議が出ました。そこで、近隣不動産業者3社からの査定額及び不動産鑑定士からの鑑定額を参考にして、不動産の価格を算出したうえで、不動産を売却し、税金諸費用等を差し引いた金額にて分割協議を行うこととなり、無事に手続きが終わりました。